ファンタジウム第7話「セカンドサイト」後編

*こちらの感想は

ネタバレもありますので、ぜひセカンドサイト後編原作を読んでからお読みください。
ネタバレ平気な方は読んでくださっても構いませんがあんまりあらすじ書いてない不親切っぷりなのでどっちみちわけわからないかも…。それと、あくまで嬉野の主観感想なので、解釈し違えてるかもしれないですが…それはそれ!こう読んじゃったので仕方ないんです、謝っておきますね先に。

今回後編を読んで…

思わぬことでしたがかなりサカキさんかわいそうになっちゃいました。彼は自覚があってああいうことをやってたんだと思うし、ああなったのもある意味覚悟の上だったかなと思うんですけど。
そして良くんもかわいそうなかんじに。二人とも才能と言う不安定なものを頼りに生きているようなところがあるせいか、北條さんがあとで言ってたけど、なんとなくこの二人似てますよね。

サカキさんの過去が、今の良くんのように少年マジシャンだったとはびっくり!だったのですが、
サカキさんは、なんとなく良くんに同じようなものを感じてるっていうのもあった様子。北條さんが離れていくとか色々嫌な入れ知恵(?)してるのも、自分と同じ轍を踏まないように親切心ととれないこともないですね。

良くんに「奇跡を信じて、見えないものに願いをかけたことは?」なんて聞いてるところを見ると、多分今はサカキさんはそんなものに惑わされずコントロールできる、って言っているけれど本当はきっと過去にそういう何かに願いをかけたりしたことがあったんだろうな、と感じられる気がします。
多分そんなことで願いは叶わないと諦めて今のような生き方になったんだろうな、と思うんですが、そうしてある部分諦めて世の中を見て達観してるのかな、という雰囲気とか、それでも本当はどこかで奇跡を信じたい、と願っているんじゃないかなというようなぽっかりした寂しい感じがするところなんかも良くんと似てるような気が。

さとみちゃんへ手品

そういう同族嫌悪?(でもないか)の良くんは反発してるのにこの後さとみちゃんが泣いてるところで慰めるためにとりあえずサカキさんの真似でミラーリングはじめちゃうところもなんだかんだで取り入れてるじゃん!てところがかわいいです!ちゃっかりしてる〜。
(それにミラーリングなんだけど最初に物置から半分出てばったり倒れてる良くんが急に行き倒れてるみたいでおかしいです。いきなり驚くよあれは!)
<これ。コレだけ見るとおかしくないですか?(笑)
このさとみちゃんに対するマジックがまたフェミニンでかわいくていかにも女の子向けで素敵!なんかドリーミンなかんじです。お花出したり〜コーラ出したり〜いきなり入った部屋にいた子供がこんな手品を繰り広げてくれたら嬉しいですよ!さとみちゃんうらやましい!

(それとこのときのさとみちゃんの格好がかわいいです!やっぱアイドルだ!)

昔の姿

ところで、そのサカキさんの昔の姿、なんかバブル世代だったっぽい雰囲気がちょっとおかしいです。(笑)今とはだいぶ格好も違いそうだし。
<これですね。髪形も違う?アニメっぽくない!

で、そのサカキさんのマジシャンになるきっかけが龍五郎さんに縁があったなんていうのも因縁を感じてそこにこうくるか!とまたまたびっくりでした!

そしてはじめて龍五郎さんに会ったときのサカキさん、かわいいよかわいい!

とっても素敵なサーカスのシチュエーション。
ああいう風に子供の頃に不思議だったり素敵なものに出会って素直に「うわ〜〜!」なんて感動するときってありますよね!このぽわっと感がなんだか懐かしいですよ〜!
その後いろんなことがあってやさぐれてしまったサカキさんもこんなかわいい時代があったんですねえ。

そして、演者同士が不思議にテレパシーのように心が通じ合うみたいにやってみたい、というインパクトが後に、そんなことないと希望をなくしたので、じゃあ人の心を操っているようになろう、という方向に転換されてしまったのかな。
でも本当はきっと、誰かとこんな風に心を通じ合わせたい、っていう希望があったんじゃないかなあ。
(たとえばその消えてしまったマネージャーの人と?)
そんな不思議を求めるからこそマジシャンになったんだろうしね。

だから、良くんが「北うじょおりうごろ」って書いたときに大体で読めた、と言ってたんだからそのまま自分のわかる龍五郎さんの名前を出せば、あんなステージでの失敗はなかったんだろうと思うんだけど…
それをそのまま言う事に躊躇があるくらいに動揺してた&失敗することを思う余裕がなくなるくらい大切な思い出だったのかな。
あるいはこんな人を騙すようなことをやってた自覚があるけど初心を思い出すような名前を出されて罪悪感がよみがえったのでしょうか?

(そういえば、ここの心を読める読めないというところで、良くんのディスレクシアのせいで紙には謎の字が書いてあって、っていう展開はうまいな〜と思いました!読み書き障害が役に立つときが!)

そして、龍五郎さんの最期は寂しくなく人生を終えたんだ、と確認したかったというのはまた、サカキさんも自分が一人で寂しく生きていくことを予感してこんな風に生きているのかなともちらっと思ったりして。
自分の言う事をきいていれば望みどおりの人生を送ることができる、なんてレクチャーをしてたくせに、そんなこと自分が全然信じてなくて、でもそうなればいいな、って思ってたのかなあ。
なんだか大人になるって寂しくてかわいそう…。そんなとこも良くんと似てて良くんが心配なんです!

セカンドサイト

でも良くんは本当にセカンドサイトみたいに、テレパシーのように心を通わせる事ができてましたけどね!北條さんと!

ラストで、北條さんが新聞持ちつつ(<これもおかしかった!)良くんのところに帰ってきたとき、良くんはいじめられっこにやられてへろへろだったけど、目を覆って数を数えてたのは…
あれは、勿論小さい頃やっていた、数を数えて奇跡がおこらないかと願いをかけたりしてた、ってのもあると思うけど、ふたりでセカンドサイトをやってるみたいな状況になってたんですよね?
良くんが目を覆ったピエロさんの役で、北條さんが龍五郎さんみたいに客席から物を預かる係になってる、という状況になるのかな、って思うんですが。

<コレでいうと後ろの人かなと。

そうしてテレパシーのように通じ合ってお互い迷いながらも目をあけると目の前にいるっていうのは。
実際には勿論偶然かもしれないけど、そんな偶然が本当にあったならやっぱりそれは奇跡?マジック?というしかない!

正直ここのラストのシーンはすごくすご〜く嬉しくて!なんか良くんよかったね!!なんてほろっとしてしまいましたよ〜!
ここの目をつぶって数を数えているところに鳥が飛んでいくシーンもとても美しくてよかったなあ!
鳥が飛んでいくっていうモチーフも前編からあって、子供の頃に願いをかけてる間に周りを鳥が舞ってたりしていたけれど、これって心の行き所みたいなイメージなのかな?
サカキさんのまわりにも舞ってたけどそれも彼の心の何かを求める現われなのかな?と思ったり。(妖しく総てはコントロールできる、と言っているところに舞っているとやけに妖しく見えるから不思議)
<これだと印象ちがう…

五十嵐君(いじめっこ(笑))

ところで今回は最後に良くんが五十嵐くんたちにいじめられたときに、逆に反撃に出て(って言葉でだけですが)お前ら普通の人間は、とか、俺のほうが上だ、って言うのはずいぶん良くんらしくないこと言ってましたが。
多分普通の状況だったら、自分が他人の不用意な態度で傷ついたりしてる分、そんな風にわざわざ他人を傷つけようとはしない子なんじゃないかと思うんです。でもこのときはなんだかわざわざ?という感じで逆いじめっ子みたいになってましたね…五十嵐君涙目だったし(笑)(まあ彼も聖人じゃないのでいじめられてばっかりは嫌だろう、ってのもあるとは思いますが)
<良くんが「しまったいじめちゃった?」って顔をしてるように見える…気がする

その後言っていた「だから傷つけるんだな」っていうのは五十嵐君たちのことだけじゃなくて自分のことでもあるのかなという気がします。
それもその、「自分の心をコントロールできない」「目では見えない、手で触る事もできない、例えば心あるいは運命…」がコントロールできないもどかしさ」の一環なんじゃないかな。みんなこんな心が自分の思い通りにならないことで苦しんだりしてる。

結局良くんはサカキさんを否定してはいたし、サカキさんの「マジシャンなのにそれを言わずに人をコントロールしようとすること」「心や運命をスピリチュアルなことでコントロールできる」ということには反発していたけれど、本当はその「心をコントロールする(特に自分の?)」っていうことには憧れてたんじゃないかな〜という気がします。
そんなに簡単にコントロールできやしないことだから余計、ですよね。

ひとりじゃないって〜♪



あと、龍五郎さんの最期のことを考えたりするところで、龍五郎さんがひとりで寂しく最期を迎えたことを自分に照らしあわあせて見てたのかもしれないですよね、自由に生きた代償…とか言って…
五十嵐君みたいに、優等生で社会に迎合していられる人に反発はあるんだけど、多分そういう風には自分は生きられなくて、龍五郎さんみたいに最期を迎えるのかもしれないとか…。
そこまで具体的に考えてないかもしれなくても、少なくともそのうち社会に迎合している北條さんは自分の側からいなくなるかもしれない、とは思っているみたいで、結局自分ひとりで寂しく生きていく事を考えているみたいな気がします。子供なのに〜。

本当は北條さんと一緒に行く道を信じたいんだと思うんです!
でも希望を持っていると裏切られた時が怖いから希望を持たないようにしてるみたいに見える。
読んでると、北條さんはナチュラルに応援団なので、心配しなくても頼っちゃえばいいのに、なんてもどかしく思ってしまいますが、そこが好きだ!とも思ったり。不安に思ったりするのは、それだけ失ったら衝撃が大きい、と思ってるからなんですよね?いつか側からいなくなる、って不安に思えば思うほどなんか北條さんにそんなになついてたの?みたいな気がして読んでる方としては気の毒だけど嬉しいな〜!なんて悪いけど思ってしまうのです。(笑)
ぜひぜひ今後とも北條さんに頼りたいけど頼れないな、信じたいけど信じていいのかな、みたいなもどかしいところを北條さんがスパッとなんで一緒に行こうとしないの?なんて調子で気が抜ける感じでいてほしいです!

で、前編の最初にあったメッセージなんですが。

「誰しもいつかは人生が長く苦悩に満ちた道のりであることに気づく そのことを悟ったように思ってみても所詮陳腐でありきたりな認識にしかすぎない 幼い頃の幻想はひとつずつ打ち砕かれやがて人々は目を見張ってあらゆることに落とし穴をさがすようになる
この現実を受け入れながらもそれを逆手にとる才能こそ マジシャンにとって一番大切な財産になる」


これは、子供が大人になるうちに段々現実がわかってきて懐疑的になっていって、素直な気持ちが薄れていくので、例えばマジックを見るときなども「ここにタネがあるんだろ?」と思いながら見たりしてしまうけれど、その懐疑心を逆手にとって、「ここにタネにある!」と思わせておいて実は肝心なところに注目させないようにして演技をするのがマジシャンのうまいやり方である。みたいな意味合いかな、と思っていたのですが。
これは良君とかサカキさんとか、いろんな人の人生についても言ってるダブルミーニングなのかなと後から思いました。

小さい頃は何でもできるような気がして素直になんでも希望を持っていられるけれど、大きくなるにつれ厳しい現実があって良くんもサカキさんも最初から「希望を持っちゃダメだ」みたいな気持ちになっちゃってる。
でも、そんな現実を知りながらもそれを逆手にとって世界を切り開いていくというのを目指していくべきなんだですよね!そういう風に生きられることが人生の財産になる、というか…
これから北條さんと信じて歩んで行く道というのはそういうことなのかな?

↑うん!私もそう思いますよ!
思い通りにいかなかったり思わぬ不思議な展開をしたりするからまた人生も面白いし!

うう〜ん、うまくいえないんですけど!思ったこと羅列しまくっちゃって、まとめ力がなくてすみません。

長くなってきたのでそのほか色々気になったところを箇条書きに。

●山村先生、冒頭で良くんのこと褒めて育てようと応援してくれていい人だ〜!でもなんでテレビに出るかもよくわからなくって抜けててかわいい!アイドルにでもなるとか思ってたのかな…(笑)

●サカキさんと良くんが対決っぽく二人で話すシーンが面白かったです。
ミラーリングされたら頭きて?頭もしゃもしゃしたり。(これを真似しろってことですかね〜面白すぎます!)もっと変顔したりしたらやってくれたかな。変顔対決なども見てみたかった気も。

●カワダ先生(漫画家)の調子よさっぷりとかサカキさんの誘導尋問っぷりがおかしい。ストレスを抱えているでしょうとか言えばなんかしらあるだろうそれは!
それでほいほい他社の移籍話を話しちゃったりあとで編集できるよね?とか言い出したりするとこが人間ぽくておかしいです。ありそうな漫画家さんだ!そしてやくみつるとかに似てる…(笑)

●藤原さん(プロデューサー)、欝で頼ってたんかい!そういうときに信じちゃうってサカキさん宗教っぽいですね〜。
そして、そんなに信者みたいだった人なのに、一度正体ばれると手のひらを返したように、真相追求するような番組に…そして今度は良くんに色気だしてくるというのもこわい!でもありそうです。

●あいかわらず北條さんの前髪おろしが若く見えて別人みたいでかわいい!おじいさんの写真見ながらかっこいいとか言ってるのも子供みたいでいいな〜
そのときのねまき。良くん寝巻きまでドロボー柄か!

●矢口さんむかしのことよく知ってていい感じ!いつもいい味出してます。そしてハゲなのかとか気になる。(笑)

●テレビ局に行ったとき、良くんはどうってことない態度なのに浮かれないよう気をつけろと言ってた北條さんばっかりミーハーでなんでも写真にとったりスタジオ見学したりしようとしちゃっておかしい。ほんと天然な人ですね。

で、これからですが。

とにかく迷いながらもほんとにゴールデンタイムに良くんマジックやっちゃうの〜!?思わぬ派手展開?
でも多分ただ派手なとこには行かないんだろうな、と思うし。
まだまだ良くんは北條さんと息が合ってると思うけど不安も抱えてるのかな、と思うとそこも実は楽しみです!かわいそうだけど不安に思ってる感じは私にはかわいいな〜と思えてしまうのでちょっとハラハラわくわくしてしまうのですよ♪もっともっと北條さんと全然年も立場も違うのに仲良くなるといいよ!と思ってます。

そしてね、実はここのひとことが結構嬉しかった私ですよ…
そうですか、北條さんが言えば迷わず何でもやるんですか…って、結構自信あるわね北條さん!

2008.01.23嬉野